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創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

会期:2024年7月17日[水]~9月8日[日]

前期:7月17日[水]~8月12日[月・休]

後期:8月14日[水]~9月8日[日]

開館時間:9時30分~17時00分 (入館は閉館の30分前まで)

毎週金・土曜日は~19時00分 ※ただし8月30日・31日は除く

休館日:月曜日、8月13日[火]

※ただし、8月12日[月・休]は開館、8月13日[火]は総合文化展は開館


会場:東京国立博物館 平成館

展覧会公式サイト:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/jingoji/

展覧会公式X(旧Twitter) @jingoji2024


国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 平安時代・9世紀 京都・神護寺蔵  【金剛界】後期展示 【胎蔵界】前期展示

国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 平安時代・9世紀 京都・神護寺蔵

【金剛界】後期展示 【胎蔵界】前期展示



空海と真言密教の源流 神護寺に伝わる寺宝、

国宝《両界曼荼羅》など約100件を一挙公開!!


 紅葉の名所として古くから知られる京都の神護寺(じんごじ)は、平安時代初期の天長元年(824)、高雄山寺と神願寺というふたつの寺院がひとつになり誕生した。高雄山寺は平安遷都を提案した和気清麻呂の氏寺で、唐で密教を学んだ空海が帰国後、活動の拠点とした寺院だった。本展は、空海と真言密教のはじまりの地、神護寺に伝わる寺宝の数々を紹介するまたとない機会。空海の生きた時代に制作された、彫刻・絵画・工芸の傑作をはじめ、国宝17件、重要文化財44件を含む密教美術の名品など約100件を展示する。


国宝 灌頂暦名(部分) 空海筆 平安時代・弘仁3年(812) 京都・神護寺蔵  【展示期間:7月17日(水)~8月25日(日)】

国宝 灌頂暦名(部分) 空海筆 平安時代・弘仁3年(812) 京都・神護寺蔵

【展示期間:7月17日(水)~8月25日(日)】


 みどころはまず、空海に直接関わる国宝《潅頂暦名》と国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》。

 前者の「灌頂(かんじょう)」とは密教の儀礼のひとつで、《潅頂暦名》は唐から 帰国した空海が、弘仁3年(813)に金剛界・胎蔵界両部の灌頂を高雄山で行った際の受法者名簿。11月15日に金剛界、 12月14日に胎蔵界の灌頂が行われ、と もに最澄の名前が筆頭に記される。空海自筆の私的な記録である点も重要で、 空海の日常の書風を見ることができる。

 後者の 「両界曼荼羅」とは、密教の世界観を図像化したもので、空海が制作に関わった現存最古の作例。花や鳳凰の文様を織り出した絹地に、金泥と銀泥を用いて輪郭線のみで諸仏を描く。空海が 請来(しょうらい)した曼荼羅を手本としており、唐代絵画の雰囲気を今 に伝える点でも貴重だ。 会場では、江戸時代以来、約230年ぶりに修復された姿を目にすることができる。


国宝 薬師如来立像 平安時代・8~9世紀 京都・神護寺蔵	通期展示
国宝 薬師如来立像 平安時代・8~9世紀 京都・神護寺蔵 通期展示

 また、本展では、神護寺の本尊である国宝《薬師如来立像》を寺外初公開。大変に厳しい眼差しと引き締まった口元で、近寄りがたい威厳がある。同作は、神護寺の前身寺院に祀られていたもので密教像ではないが、空海はその姿に尊崇の念をいだき本尊として迎え入れたに違いない。両腕の半ばから先を別の木でつくるほかはひとつの材から彫り出すが、深い奥行きや盛り上がった大腿部、左袖の重厚な衣文表現は、重量感にあふれる。平安初期彫刻の最高傑作として知られている。


国宝 五大虚空蔵菩薩坐像のうち法界虚蔵菩薩 平安時代・9世紀 京都・神護寺蔵 通期展示
国宝 五大虚空蔵菩薩坐像のうち法界虚蔵菩薩 平安時代・9世紀 京都・神護寺蔵 通期展示

 加えて、空海の後を継いだ真済(しんぜい)の代に安置された国宝《五大虚空蔵菩薩坐像》は、日本でつくられた作例のうち、五体が揃う現存最古のもの。仁明(にんみょう)天皇御願とされ、鎮護国家が願われた。品の良い顔立ちと均整の取れた造形は、当時最高の技術を持った工人によって制作されたもの。寺外で五体揃って公開されるのは初めてのこととなる。


重要文化財 紺紙金字一切経 経帙 平安時代・12世紀 京都・神護寺蔵	通期展示
重要文化財 紺紙金字一切経 経帙 平安時代・12世紀 京都・神護寺蔵 通期展示

 さらに、会場には、平安貴族の祈りと美意識を示す作品も紹介される。紺紙に金泥で書写した重文《紺紙金字一切経》は、表紙には金銀泥で宝相華文様(ほうそうげもんよう)が、見返しには釈迦如来の説法図が同じく金銀泥で描かれ、平安時代の絵画作例としても貴重。


国宝 釈迦如来像 平安時代・12世紀 京都・神護寺蔵	後期展示
国宝 釈迦如来像 平安時代・12世紀 京都・神護寺蔵 後期展示

 また、国宝《釈迦如来像》は、赤い衣を着ていることから「赤釈迦」と称される絵画であり、着衣に施された文様は、彩色の団花文(だんかもん)に截金文様が組合された、繊細優美な院政期仏画の傑作のひとつである。


山水屛風 冷泉為恭筆 江戸時代・19世紀 京都・神護寺蔵	後期展示
山水屛風 冷泉為恭筆 江戸時代・19世紀 京都・神護寺蔵 後期展示

 1200年を超える歴史の荒波を乗り越え伝わった、貴重な文化財を、ぜひとも会場で目撃してほしい。


本展は事前予約不要です。

観覧料金:一般 2,100円(一般前売1,900円)大学生 1,300円(大学生前売1,100円)高校生 900円(高校生前売700円)


注/中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に学生証、障がい者手帳などをご提示ください。

注/本券で、会期中観覧日当日1回に限り、総合文化展もご覧になれます。

注/東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を1,100円(200円割引)でお求めいただけます。正門チケット売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示ください。


※詳細は、展覧会公式チケットページでご確認ください。


 
招待券プレゼント
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」の招待券を、2組4名様にプレゼントいたします。読者アンケート「本展で注目する作品」を添えて、Web美庵編集部(LDQ03330@nifty.com)宛、メールにてご応募ください。なお、当選は発送をもって代えさせていただきます。
 

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