top of page
ldq03330

没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―

会期:2024年9月18日~11月10日[日]
   ※作品保護のため、会期中展示替を行います
開館時間:10:00~18:00(金曜は10:00~20:00)

   ※11月9日(土)は20時まで開館

   ※9月27日(金)、28日(土)は六本木アートナイトのため22時まで開館

   ※いずれも入館は閉館の30分前まで

休館日:火曜日
   ※11月5日は18時まで開館

会場:サントリー美術館


重要文化財 布晒舞図 英一蝶 一幅 江戸時代 17~18世紀 遠山記念館 【展示期間:10/16~11/10】

重要文化財 布晒舞図 英一蝶 一幅 江戸時代 17~18世紀 遠山記念館 【展示期間:10/16~11/10】



江戸の絵師・英一蝶、過去最大規模の回顧展が実現!

瑞々しい初期作や配流時代の〈島一蝶〉ら貴重作と代表作を一堂に


 英一蝶(はなぶさ・いっちょう)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師。

 承応元年(1652)、京都生まれ。父の多賀白庵(伯庵)は、伊勢亀山藩主・石川主殿頭憲之の侍医。15歳頃、藩主に伴い一家で江戸に下り、はじめは狩野探幽の弟・安信のもとでアカデミックな教育を受けながらも、菱川師宣や岩佐又兵衛らに触発され、独自の風俗画を生み出すようになる。


雑画帖のうち「睡猫図」 英一蝶 一帖のうち一面 江戸時代 17世紀 大倉集古館

雑画帖のうち「睡猫図」 英一蝶 一帖のうち一面 江戸時代 17世紀 大倉集古館

【通期展示(場面替あり)/本場面の展示期間:9/18~10/14】


 この市井の人々を活写した人物描写とユーモアあふれる画風は、新しい都市風俗画として一蝶を一躍人気絵師へと押し上げた。一蝶の画風を慕う弟子たちにより、英派と呼ばれる一派が形成されることとなる。

 また一蝶は、松尾芭蕉に学んで俳諧も嗜み、俳諧師の宝井其角・服部嵐雪らと生涯親しく交流。俳諧の機知や滑稽味に富んだまなざしは、一蝶の絵師としての姿勢にも大きな影響を与えた。

 「第1章 多賀朝湖時代」では、狩野派を基盤に風俗画家として開花していく過程と、俳諧との関わりを深掘りする。


朝暾曳馬図 英一蝶 一幅 江戸時代 17世紀 静嘉堂文庫美術館 (公財)静嘉堂/ DNPartcom

朝暾曳馬図 英一蝶 一幅 江戸時代 17世紀 静嘉堂文庫美術館 (公財)静嘉堂/ DNPartcom

【展示期間:10/16~11/10】


 その波乱万丈な生涯もまた、人気に拍車をかけた。一蝶は、元禄11年(1698)、数え47歳で三宅島へ流罪になるという異色の経歴を持つ。生類憐みの令に関わる罪ともされるが、真実は不明。吉原での行動が原因の可能性もあるという。

 一蝶は、将軍代替わりの恩赦によって宝永6年(1709)、江戸へ戻ったが、島での12年間で描かれた作品は〈島一蝶〉と呼ばれ、江戸からの依頼による華やかな風俗画と、島民のために描いた神仏画などに分かれ、特に高く評価されている。

 「第2章 島一蝶時代」では、配流中の作品を通して一蝶の制作の様子を紹介する。


吉原風俗図巻(部分) 英一蝶 一巻 元禄16年(1703)頃 サントリー美術館

吉原風俗図巻(部分) 英一蝶 一巻 元禄16年(1703)頃 サントリー美術館

【通期展示(場面替あり)/本場面の展示期間:10/16~11/10】


神馬図額 英一蝶 一面 元禄12年(1699)頃 東京・稲根神社 【通期展示】

神馬図額 英一蝶 一面 元禄12年(1699)頃 東京・稲根神社 【通期展示】


 三宅島から戻った一蝶は、画名を「英一蝶」に改める。「英」は一説に母の姓が「花房(はなぶさ)」であったからという理由、「一蝶」は、中国戦国時代の思想家・荘子の「胡蝶の夢」で、島での生活や恩赦の知らせが夢か現実かと思い悩む心情を、この説話になぞらえたとされている。

 風俗画からは離れて、仏画や物語絵など、より古典的な画題に力を入れるが、一方で、風俗画の依頼は絶えなかったようで、都市や農村に生きる人々の営みに、一蝶ならではの諧謔味を加えた《雨宿り図屛風》や《田園風俗図屛風》のような大作も複数残している。


雨宿り図屛風 英一蝶 六曲一隻 江戸時 18世紀 東京国立博物館 【展示期間:9/18~10/14】

雨宿り図屛風 英一蝶 六曲一隻 江戸時 18世紀 東京国立博物館 【展示期間:9/18~10/14】


 晩年は俳書に挿絵を描くなど、多岐にわたって活躍。生涯を風俗画に捧げた自負を込めた辞世の句「まぎらはす 浮き世の業の色どりも 有りとや月の薄墨の空」を残し、73歳で没する。

 「第3章 英一蝶時代」では、晩年の作品や俳書を通して、一蝶の画業と人となりを深く掘り下げる。

 2024年は一蝶の没後300年にあたる。この節目に際し、過去最大規模の回顧展が実現した。瑞々しい初期作、配流時代の貴重な〈島一蝶〉、江戸再帰後の晩年作など、各地に残る優品を通して、風流才子・英一蝶の画業と魅力あふれる人物像に迫る。




入館料:一般     当日 ¥1,700 前売 ¥1,500

    大学・高校生 当日 ¥1,000 前売 ¥800

    ※中学生以下無料

    ※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介助の方1名様のみ無料

    [チケット販売場所]

    サントリー美術館受付(火曜日、展示替え期間中を除く)

    サントリー美術館公式オンラインチケット

    ローソンチケット:Lコード 36019(前売・当日券共通)

    セブンチケット:セブンコード 105-360(前売・当日券共通)

    ※前売期間は9月17日(火)まで


割引:◇100円割引

   ・あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示

   ・20名様以上の団体

   ※他の割引との併用はできません

閲覧数:49回0件のコメント

Comentarios


Los comentarios se han desactivado.
©
bottom of page