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東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画

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8月20日
読了時間: 5分

会期:2026年7月25日[土]〜10月18日[日]

開室時間:9時30分~17時30分 金曜日は20時まで(入室は閉室の30分前まで)

休室日:月曜日、10月13日[火]

※ただし9月21日[月・祝]、10月12日[月・祝]は開室


会場:東京都美術館 企画展示室

展覧会公式サイト https://daiei-ten2026.exhibit.jp




半数以上が日本初公開!! 東京都美術館開館100周年を彩る

約35年ぶりの大英博物館の日本美術コレクションが来日!!


 1753年創立のイギリス・ロンドンの大英博物館は、世界有数のミュージアムであり、日本美術コレクションは海外でも屈指の充実度を誇る。その形成は、19世紀後半のジャポニスム以来、日本文化に魅了された収集家や学芸員によって支えられてきた。

 本展では、約4万点の日本コレクションから、円山応挙《虎の子渡し図屛風》や喜多川歌麿《文読む遊女》、葛飾北斎《『万物絵本大全』版下絵》をはじめとし、江戸時代の絵画や歌麿・写楽・北斎・広重らの浮世絵版画を厳選して紹介する。

 また、大英博物館が日本美術の収集・研究・保存に果たしてきた役割をたどり、日本美術との新たな対話の機会を提示する。


桜井香雲《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》 1880年 大英博物館蔵

© The Trustees of the British Museum


 本展のプロローグであり最初の見どころとして、大英博物館日本コレクションの形成に貢献した5人の人物に注目する。

 ウィリアム・アンダーソンは、御雇外国人の外科医として日本に滞在し、絵画を収集するとともに日本美術について著作を残した。小説家アーサー・モリソンは来日経験こそないが、人脈を生かして日本美術を収集し、特に浮世絵で知られる。ウィリアム・ガウランドは造幣局勤務の傍ら古墳を研究し、銅鐸や埴輪、石器などを収集した。学芸員のオーガスタス・ウォラストン・フランクスは、アンダーソンやガウランドらのコレクション収蔵に尽力し、自らも陶磁器などを集めた。詩人・学芸員のローレンス・ビニョンは収集家との交流を通じ、売却や寄贈によって特に浮世絵の充実に貢献した。

 彼らの活動と多彩なジャンルの作品展示を通して、日本美術の魅力を再発見する。


円山応挙《虎の子渡し図屛風》 1781~1782年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum


英国ジョージ王子(のちの国王ジョージ5世)、久保田米僊《蛍図》 1881年 大英博物館蔵

© The Trustees of the British Museum


 みどころの2つ目は、イギリスからの初里帰り作品、それに近年話題の作品が多数来日すること。

 円山応挙《虎の子渡し図屛風》や英国ジョージ王子(のちの国王ジョージ5世)と久保田米僊の文化交流を感じさせる合作《蛍図》をはじめ、《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》など近年の調査で話題になった作品にも焦点を当てて紹介する。

 《虎の子渡し図屛風》は応挙中期の作。虎が3匹の子を産むと、その中に彪(ひょう)が1匹混じり、ほかの子を食べてしまうため、川を渡る際には虎と彪を離すという中国の故事を題材とする。淡い墨で描かれた水流の中、子虎をくわえて進む親虎は、猛獣の威厳よりも愛嬌を感じさせる。緊張感のある故事をもとにしながらも、応挙は親子の姿を温かみのある筆致で描き、親しみやすい情景に仕上げている。


喜多川歌麿《文読む遊女》 1804~1806年頃 大英博物館蔵

© The Trustees of the British Museum


河鍋暁斎《鳥獣戯画 鼠曳く瓜に乗る猫》 1879年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum


 みどころの3つめは、江戸時代を代表する8大浮世絵師(鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、初代 歌川豊国、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳)の版画と、貴重な肉筆画を一堂にする展示が実現したこと。

 大英博物館の浮世絵は、国外の日本美術コレクションの中でも世界トップクラスのクオリティーを誇る。8大絵師を中心とした100件以上の浮世絵版画と、肉筆画からは喜多川歌麿、鳥文斎栄之、葛飾北斎、河鍋暁斎らの貴重な作品が多数出品されることも目玉。

 2011年に英国で発見された歌麿の貴重な肉筆画《文読む遊女》は、初めての里帰り。人物を大きく描いた華やかな作品は、修復によってさらに魅力を増している。作品を引き立てる美しい表装にも注目したい。


狩野宗眼重信《秋冬花鳥図襖》 17世紀初 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum


狩野宗眼重信《春景花鳥図襖》 17世紀初 個人蔵


 みどころの4つ目は、海を越えた襖絵が約150年ぶりに奇跡の再会を果たすこと。

 桃山時代末から江戸時代初期に狩野宗眼重信が手掛け、多彩な金銀の加飾によって空間と一体となって輝く一連の襖絵は、大英博物館と青森県中泊町の旧家・宮越家に分蔵されていた花鳥図が近年の調査によって同じ作品群であることが判明し、本展では宮越家所蔵の襖絵に加え、かつて大英博物館所蔵の襖絵と一組であったアメリカ・シアトル美術館所蔵の襖絵も特別出品されることで、青森・ロンドン・シアトルに分かれていた襖絵が約150年ぶりに一堂に会する奇跡の再会が実現する。


狩野宗眼重信《琴棋書画仙人図襖》 17世紀初

シアトル美術館蔵(Eugene Fuller Memorial Collection, 51.37.1-4) Photo: Susan A . Cole


狩野宗眼重信《名所風俗図襖(三保松原・清見寺)》 17世紀初 個人蔵


 ここで紹介した以外にも見逃せない作品や発見に満ちた本展は、大英博物館が所蔵する日本美術コレクションの奥深さと豊かな魅力をあらためて実感させてくれる。後々まで語り継がれる展覧会となることは間違いない。ぜひ東京都美術館に足を運び、このまたとない機会を心ゆくまで堪能してほしい。



【観覧料(税込)】

当日券 一般 2,300円/ 大学生・専門学校生 1,300円/ 65歳以上 1,600円

※18歳以下、高校生以下無料。

※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者(1名まで)は無料。

※18歳以下、高校生、大学・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。

※毎月第3土曜日・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者 (都内在住、2名まで)は一般通常料金の半額(住所のわかるものをご提示ください)。販売は東京都美術館チケットカウンターのみ。


無料観覧券プレゼント

読者アンケート「大英博物館日本美術コレクション展でぜひ見たい作品」を添えてWeb美庵編集部宛、メールにてご応募ください(LDQ03330@nifty.com)。抽選で5組10名様に招待券をプレゼントいたします。なお、当選は発送をもって代えさせていただきます。


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